アーユルヴェーダにおける“ドーシャ”とは?意味・役割・性質を解説!

今回は、人間の心身の偏り傾向を知り、バランスを調整するヒントとなる“ドーシャ”について解説します。
 
ドーシャという言葉は知らなくても、ヴァータ・ピッタ・カパというキーワードは聞いたことのある人も多いと思います。
 
ただ、これらを血液型のようにカテゴリー分けするものと捉えている人も多いのではないでしょうか?その認識は少し違います。
実際には、すべての人がヴァータ・ピッタ・カパの性質を持っているんです。
ただ、そのバランスが違う、あるいは過剰になりやすいドーシャが違うということなんですね。
 
そこで今回はまずドーシャとは何か?という概念の部分をご説明し、それを踏まえて、各ドーシャの特徴と、人の見た目・思考に表れる傾向を解説したいと思います。
 
ドーシャを知ることは、自分自身を客観的に見ることにも繋がります。
ぜひチェックしてみてください!

ドーシャとは?アーユルヴェーダが説く本当の意味を解説

アーユルヴェーダが説いているドーシャとは、身体を動かすエネルギーのことです。
このエネルギーは、5元素と同様目に見えるものではないのですが、感じることはできます。
 
イメージしやすいのは、食物が身体に入ってきた時の変化です。
例えば、口から何かを食べた時、その食物はそのまま血肉になるのではなく、まず身体の中で消化・分解されたり、栄養素に変換されたり、体中を循環したり、内蔵に吸収されたり、排出されたりと動いていきますね。
そしてその動きには原動力が必要です。そう、このエネルギーこそが“ドーシャ”です。
 
ドーシャエネルギーは、5元素のバランスによって3つの性質に分けられます。
 

ヴァータ 

・第1元素が風
・第2元素が空
・運動エネルギー
・体内における運搬や循環、細胞分解を制御する
 

ピッタ 

・第1元素が火
・第2元素が水
・変換エネルギー
・体内における代謝や消化を制御する
 

カパ 

・第1元素が地
・第2元素が水
・結合エネルギー
・体内における構造や体力維持、細胞生成を制御する
 
この3つのドーシャを合わせて“トリドーシャ”といいます。
すべての人には、このトリドーシャが備わっており、すべてが上手く調和できている状態が健康といえます。
 
反対に、人の身体や心に起こる変化はドーシャバランスの変化が原因だとアーユルヴェーダでは考えられています。
 
ドーシャとは、サンスクリット語で“病素”“不純なもの”“増えやすいもの”“体液”という意味を表しています。
つまり、ドーシャは身体を動かす大事なエネルギーであると同時に、病気や不調の原因にもなるということです。
 
時間・年齢・季節・生活習慣によって変化するドーシャを、上手調整することが健康を保つ上でとても重要なのですが、アーユルヴェーダには、その知恵がまとめられています。
 
ちなみに、心を支えるエネルギーというものもあり、それはラジャス・タマス・サットヴァ(3つ合わせてトリグナ)の性質分けられます。
ただトリグナについて説明していると長くなってしまいますので、また別のブログで解説したいと思います。
 

見た目・思考・過剰傾向など…ヴァータ・ピッタ・カパに表れる体質とは?

前述した通り、すべての人がヴァータ・ピッタ・カパの全性質を持ち合わせているのですが、人によってバランスを崩しやすいドーシャが違います。
 
バランスを崩しやすいというのは、過剰になりやすいということです。
ヴァータ体質の人ヴァータが、ピッタ体質の人はピッタが、カパ体質の人はカパが増えやすいということです。
 
ドーシャの特性は、人の体質にも表れてきます。
ここからは、ヴァータ・ピッタ・カパの体質を詳しくご紹介していきます。
 

ヴァータドーシャ体質

ヴァータの第1元素は風、第2元素空です。
よって、風の持つ軽・動・荒・乾といった性質、空の持つ微細といった性質が表れています。
 
<見た目>
・面長でエラが張りがちな、いわゆるホームベース型の顔をしており
・目は細く小さめで濃い茶、またはグレーの瞳です。
・鼻は小さく、細く、そして鼻筋が通っています。
・口は小さく引き締まり、唇が薄めです。
・歯並びは良くない傾向強いです。歯茎も痩せています。
・お肌は乾燥気味で、皮膚が薄い傾向にあります。
・体格は痩せ気味で、筋肉が少ないため骨が角ばっています。
<思考>
・柔軟性や創造性にあふれているのが特徴的です。
・活発でがんばり屋です。
・誰とでもすぐ仲良くなれます。
 
<ヴァータが過剰になった時の傾向>
・皮膚が乾燥します。
・肩や腰などにコリが溜まります。
・不眠がちになります。
・不安や緊張が増大します。
・優柔不断で忘れっぽくなります。
 

ピッタドーシャの体質

ピッタの第1元素は火、第2元素は水です。
よって、火の持つ熱・軽・鋭といった性質、水の持つ冷・軟・滑・液といった性質が表れています。
 
<見た目>
・顔は面長でハート型をしています。
・目の大きさは普通で瞳に輝きがあります。
・鼻は普通の大きさで均整がとれています。
・口は中位の大きさで唇も平均的です。
・歯の大きさもちゅうぐらいで黄みがかっています。
・お肌は滑らかで艶があり赤みや発疹が出やすいです。
・ホクロやそばかすが多いです。
・体格は中肉中背でスタイルが良いです。
・汗っかきです。
<思考>
・知的で情熱的です。
・チャレンジ精神が強く、リーダーシップを発揮します。
・計画的で目標達成能力も高いです。
 
<ピッタが過剰になった時の傾向>
・赤い発疹が出る
・鼻血よく出る
・お腹を壊す
・イライラしてくる
・見栄っ張りになる
・人に対して批判的になる
 

カパドーシャの体質

・カパの第1元素は地、第2元素は水です。
よって、地の持つ重・固・静といった性質、水の持つ冷・液・滑・柔といった性質が表れています。
 
<見た目>
・顔は大きく丸くふっくらしています。
・目が大きく魅力的、まつ毛が長いです。
・鼻は大きく丸いです。
・口は大きく唇がふっくらしています。
・歯は大きく、歯茎もしっかりしています。
・お肌はオイリー肌で皮膚が厚いです。
・グラマラスな体格で筋肉も発達しています。
・太りやすいです。
<思考>
・安定しており、また辛抱強いです。
・慈愛に満ちていて優しいです。
・伝統や規律を大事にします。
 
<カパが過剰になった時の傾向>
・身体がだるくなる
・鼻炎や鼻詰まりが起きる
・身体が浮腫む
・頑固になる
・執念深くなる
 
上記では、あくまでも代表的な特性を上げていますので、当てはまらないことも多々あると思います。
違っている点があるからといって、それに囚われ過ぎず傾向としてみてください。
 
また、どのドーシャの見た目・思考の傾向について、良い・悪いというジャッジは必要ありません。
一つの特性として愛を持って受け入れるようにしましょう。
 

まとめ

今回は、ドーシャの基本的なことを解説しました。
●ドーシャとは、身体を動かすために必要なエネルギーのことです。どれかが増えすぎると病気の原因になります。
●ドーシャには、ヴァータ・ピッタ・カパの3種類があり、3つ合わせてトリドーシャといいます。
●ヴァータは、5元素の風、空の特性を持ち、軽・速・冷・乾・動といったキーワードが当てはまります。
●ピッタは、5元素の火・水の特性を持ち、熱・油・鋭・速・冷・滑・軟・液といったキーワードが当てはまります。
●カパは、5元素の地・水の特性を持ち、固・冷・湿・静・重・液・柔といったキーワードが当てはまります。

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